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「半径5メートル最適化」仕事術 / 海外に学ぶ褒めと笑いのある環境

仕事をする上で、一番大切なことはなんだろう?
給料、待遇、出世のしやすさ、風通しの良い環境、働きがいのある職種。
考慮すべきことはたくさんある。
でも、ぼくが一番気になることは、やはり「人間関係」、これに尽きる。
どんなに苦手な分野でも、人間関係が良好なら、サポートしあって、まだまだ頑張ろうと思える。
逆に、どんなに得意な仕事でも、人間関係が最悪なら、もう職場に行きたくないと、やる気が削がれる。
「人間関係」とは、精神衛生上、とても大きなキャパを占めていると思うのだ。

人間関係で気持ちよくやり取りするためには、上司だからとか、部下だからとか、年上だからとか、年下だからとか、立場や役職、そんなものはどれだけ大事な要素を占めるのだろうか?
もちろん年長者とか先輩に対して、節度ある態度は必要だろう。
しかしその前に、一人の人間同士として、適切な距離感で、礼儀をもって対応することが大事であって、大前提であって、それは人間としての当たり前であって、役職や先に生まれたからとか、経験豊富だからとか、そんなもので判断することではない、と思うのだ。
あくまで個人的な見解だけど。

アメリカ、イタリア、日本で職場を経験した著者の佐々木さんは、それぞれの文化や仕事のやり方、人間関係の構築の仕方などの違いを紹介し、参考にできる良い部分はたくさんあると、気づかせてくれる。
自分の周囲から快適な環境を構築し、自分と相手が気持ちよくできることから始めていく。
まさに「半径5メートル最適化」である。

相手の話を最後まで聴き、わからないことは質問しやすい雰囲気を作り、忌憚なく話し合い、お互いの良いところは褒め合う。
また、おしゃべりや雑談というは、仕事には必要ない、と思われている。
真面目に仕事しているのか! と目くじら立てる人が日本人になんと多いことだろう。
だが考えてほしい。
雑談ができるほどリラックスできる職場と、誰もかれもが黙りこくり、緊張感がただよい話しかけづらい職場。
どちらがサポートしやすいと感じるだろうか。
さらに大事なのは、笑いあえる環境だ。
「笑い」というのは人間関係の潤滑油ともいえるのではないだろうか。
「笑い」があるかないかで、職場の雰囲気はガラリと変わるに違いない。

アメリカやイタリアは、議論をするときには、肯定も批判もストレートに話すようだ。
特に日本人は否定や批判されることに、苦手意識があるように感じる。
それは自分個人を否定されているように感じるからだ。
しかし海外では、意見や考えに批判を促すのであって、個人に対していっているのではない、という前提がある。
だから議論を戦わせたとしても、その場が終わればアッサリと後腐れがない。
日本人だと引きずってしまうことが多いはず。
さらにイタリアでは、ちょっとした休憩時間の時に、サッとコーヒーブレイクとして仕事を切り上げ、仕事と休息の時間のメリハリが分かれている。
頭をリフレッシュさせるために、仕事のことを引きずらない、というのも大事なことであり、脳としても集中力を維持させるためには、適度な思考の切り替えが必要だといわれている。

文化的なものや、企業の雇用の仕方、評価の仕方、人間関係の考え方、築き方にも違いはある。
でも「人」としてみたときに、大事な要素や素敵な要素は、吸収して取り入れて実践する価値があると思うのです。
日本人だから合わないとか、アメリカ人だからできることだ、と区別するのではなくて、「人」として最適化できることを学んでいけばいいんじゃないでしょうか、と思うのです。

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