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地下に潜む怪人 / 賢者の石を求めて潜り込んだ地下迷宮

とりあえず、一言言わせてほしい。
途中で気分が悪くなってきて、もしや最後まで観れないんじゃないだろうか、と思ったほど。
終始手持ちカメラの視点で進行していくんですが、視点が安定しないから、ちょっと酔いそうになる。
気分が悪い時に見たら、おそらく耐えられない。
前半の部分はまあ良いとしても、後半から地下迷宮に入っていた時、空間が狭いし暗いし、パニックになったらカメラブレブレだから、画面酔いしてくる。
すぐに酔いやすくなる人とかは、閲覧注意だと思う。
手持ちカメラ視点だったり、ヘッドカメラ視点で描かれるので、自分も一緒に探検してる感が出るような表現手法だと思うんです。
主観視点で描くことで、恐怖感を煽るように工夫しているんでしょうが、そのぶんあっち向いたりこっち向いたりして、目が回りそうだった。

地下に眠るお宝

錬金術の秘密を解き明かそうとして、道半ばで死んでしまった父親の後を受け継ぎ、スカーレットは賢者の石のありかを求めて、熱心に研究していた。
トルコに行ったり、イランに行ったり、様々な土地を訪れ、古の石板の暗号を解読したりして、ついに、パリの地下深くの洞窟に、賢者の石が眠っている、と可能性を見出したスカーレットは、パリで地下道に詳しい探検家達に接触し、カタコンベの制限区域を抜けて、地下深くに眠る隠された部屋を目指す。
スカーレット組の 3人と、案内役のパピヨン組の 3人、計 6人で地下迷宮に入っていくんですが、無事生きて生還したのはたったの半分。

賢者の石ってハリー・ポッターにも登場するし、錬金術の世界では誰しも一度は聞いたことがあるはず。
でも賢者の石は伝説の石で、そう簡単に手に入れることはできない。
数々の過酷な試練を乗り越えないといけない。
地下迷宮では不思議な現象が探検家たちを待ち受けていた。
進んだはずなのに同じところに戻ってきていたり、何年も前に迷宮で行方不明になっていた人物が突然現れたり。
迷宮は奥に進めば進むほど地下深く潜って行くしかなく、一度入ってしまえば二度と出られないような絶望感を感じる。
戻りたくても落盤で道が塞がれ、入口が閉ざされ、いくら賢者の石を見つけいからと言っても、帰れなくなれば意味がない。
でもスカーレットは絶対に出口があると確信し、賢者の石がある場所へ勇敢に進み続ける。

謎は謎のまま

死んだはずの人が突然現れたり、地下にあるはずのない思い出の品が忽然と出現したりする。
結局地下に住む怪人っていうのは、あの行方不明だった人?
それとも椅子に座ってローブを着ていたよくわからない人?
それともテンプル騎士団のような、600年ぐらい経っても全然腐らずに横たわっていた死体?
多分ローブの人だと思うんだけど、ちょっとしか顔見えなかったし、大半は幻想っぽかったから、どれが怪人かは謎のまま。
賢者の石も偽物だったし、最後は祈りの力っぽかったし、スカーレットは石を見つけることができたんだろうか?
それとも目に見えない神秘的な力だったんだろうか?
いろいろと気になる部分は多いけれど、暗さと狭さが不安感を高め、仲間の死が恐怖感を煽り、引き返すことのできない状況に絶望感を募らせる。
閉塞感の怖さと、人間の恐怖をリアルに感じるようなホラー映画だった。

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