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ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅 / NYで魔法動物たちが大暴れ

ハリー・ポッターシリーズの最新作として登場した、『ファンタスティック・ビースト』。
ハリー・ポッターよりも昔の時代が舞台になっていて、人間の社会に魔法の存在が明らかにならないように、魔法族の人はひっそりと暮らしている。
もし人間に魔法を見られた場合は、その記憶を消さなければならない、という決まりになっていた。
そんな肩身の狭い魔法族の立場を押し上げ、無能な人間の上に君臨しようと画策する魔法使いが現れる。
人間界と魔法界の緊張感が漂う時期に、ニュートはある目的のため、ロンドンからニューヨークを訪れた際に、事件に巻き込まれてしまう。

ニューヨークでは、人間界での魔法の使用や、魔法動物を放すことは法律で禁じられていた。
そんな時期に魔法動物のような、黒くて大きい煙のような物体が、街中を破壊して回っている光景を目撃されていたことで、人間界に魔法の存在を知られてはならないと、魔法支部の面々は緊張感に包まれていた。
魔法警察のティナは、闇祓いの調査員から外されていたものの、独自に調査を続け、犯人を捕まえて調査員に復帰しようと、怪しい人物に目を光らせていた。
そんな折、ニューヨークを訪れたニュートは、スーツケースから脱走した魔法動物を追っているところを、ティナによって目をつけられてしまう。
ちょうど魔法動物をスーツケースに入れて持ち運んでいるため、街を騒がせている生き物を放したと疑われてしまったのだ。

ニューヨークの裏側では、別の思惑もうごめいていた。
街を破壊し爪痕を残すものの正体を「オブスキュラス」だ、魔法省のパーシバルは見当をつけていた。
「オブスキュラス」は強力な破壊の力を秘めており、魔法の力を抑えきれなくなった力が引き起こす。
いずれはコントロールできなくなり、宿主を殺してしまうほど強力で、「オブスキュラス」は10歳以下の子供が使えるといわれている。
パーシバルは「オブスキュラス」の正体を探し出そうと、街の孤児院にいる青年のクリーデンスを誘惑して探させていた。

孤児青年のクリーデンスは、いつも罰として母親から鞭打たれ、人々から蔑まれ、寡黙で臆病な性格をしている。
彼は「オブスキュラス」を探し出せば、褒美として魔法の訓練をしてもらえる、というパーシバルの約束を信じていた。
しかしパーシバルは「オブスキュラス」以外に興味はなく、魔法の素質がないクーデンスを見捨てるつもりだった。
信じていた人物に裏切られ、怒りを爆発させたクリーデンスは、内に秘めた「オブスキュラス」を解き放ち、街を破壊しようとする。
クリーデンスは10歳をとうに過ぎていたが、強力な生命力によって、「オブスキュラス」を抱えたまま生き延びていたのだ。

ハリー・ポッターでは登場しなかった、豊かな魔法動物たちが描かれる今作。
ユニークな生態系や特性を持った可愛らしい動物が登場し、魔法界の新たな一面をのぞかせてくれる。
前シリーズは学校の教育以外では、あまり魔法が出てこなかったイメージが残っているけれど、今作は生活の一端でも魔法が使われるシーンも出てきたし、破壊された街を修復する最後のシーンはワクワクした。
ハリー・ポッターシリーズは昔すぎて忘れている部分もあるけれど、個人的には今作の方が世界観的にも好きかもしれない。

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