fantastic-beasts-the-secrets-of-dumbledore

ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密 / 過去の過ちを清算し未来を救う

前作までグリンデルバルドを演じていたジョニー・デップが、大人の事情によって役を降板し、代わりにマッツ・ミケルセンが演じることとなった。
あの狂人のようで危険なオーラを漂わせていたキャラクターは、デップさんだからこそ醸し出せていた感じだったけど、マッツさんに変わったことで、役者の紳士的なイメージに引っ張られて、グリンデルバルドのイメージが変わってしまった、ように思う。
紳士的だからそこ、その残酷性にギャップを与えるのかもしれないが、ぼくとして奇抜な狂人のようなイメージが好きだった。
ジョニー・デップが降板したことは残念でならない。

そんなグリンデルバルドは、魔法族が人間族を支配し、無駄な人間を絶滅させ、魔法族の楽園を築こうと、さらにその歩みを進める。
先の未来を見通す能力を持ったキリンという魔法動物を手に入れ、未来を予測することで敵の行動を検知し、自分の計画に滞りなく進めようと画策する。
魔法界では、国際的な魔法族のリーダーを決める選挙が控えており、このチャンスに乗じてリーダーの座を獲得するつもりだった。
しかし、彼には罪状がかけられており、見つかれば逮捕される立場だったが、コネクションを利用して魔法省の権力者を手中に収め、群衆の煽動も味方につけ、候補者へと仲間入りを果たす。

グリンデルバルドはクリーデンスに依頼して、生まれたばかりの貴重なキリンを簒奪し、そのキリンを思うように動かす事で、魔法界のリーダーへの座を確実なものとするために利用する。
キリンは魔法界の人にとっては有名な生き物で、キリンは心の純粋な人間を嗅ぎ分けることができ、キリンによって選ばれた人物は、人々のリーダーとなる素質がある、という信頼と証拠に裏打ちされるほど重要なものだった。
グリンデルバルドはそのキリンの存在を使用して、リーダー選出のセレモニーの中で自分にかしずかせ、世界を率いる素質がある、ひいては自分の構想に間違いがない、という証拠を見せつけようと画策していた。
生まれたてのキリンを簒奪した闇の陣営。
しかしキリンはもう一匹生まれていたのだった。
ダンブルドアとニュートの仲間たちは、双子のキリンを守りつつ、グリンデルバルドの計画を阻止し、魔法界と人間界の戦争を回避しようと力を合わせて動き出す。

クリーデンスは、前作で自分の本当の家系がダンブルドアだと知らされ、かつその強大な力でグリンデルバルドの宿敵、偉大なるアルバス・ダンブルドアを殺すよう命じられる。
クリーデンスはダンブルドアを殺そうと襲い掛かるも、力ずくでは勝てず、魔法師としても上手のダンブルドアに返り討ちにされてしまう。
クリーデンスはグリンデルバルドにそそのかされているものの、本人の心には迷いが巣食っているようで、本気で彼を信奉しているのか、本気でアルバス・ダンブルドアを殺そうとしているのか、本心を決めかねているように感じる。
彼は怒りよりも寂しさの方が上回っており、自分を受け入れてくれる人物、自分が帰るべき場所を求めていた。
クリーデンスはダンブルドアの家系だったことは間違いない。
しかしアルバス・ダンブルドアが見捨てたわけではなく、彼にもクリーデンスの存在を知ってはいなかった。
ダンブルドアにはアバーフォースという弟がおり、クリーデンスは弟の生き別れた息子だったのだ。
アルバスは弟に息子が生きていたこと、そしてもうすぐ死にそうなことを告げ、グリンデルバルドを止める道すがら、一緒にクリーデンスを保護しようと持ちかける。

クリーデンスは髪もかなり伸びていたため、最初誰かわからなかった。
そして彼の扱いは前作ほどには重要視されていないように感じた。
ダンブルドアを殺すこともできず、双子のキリンを見落としたことで、逆にグリンデルバルドからに使えない奴認定されているように感じた。
あれほどまでに手に入れたがって、ダンブルドアを殺せるのは奴しかいない! と息巻いていたのに、なんだか拍子抜けしてしまうほどの弱さと、立場が弱体化していた。
グリンデルバルドに愛想を尽かしたクリーデンスは、彼に敵対する形となり、命を狙われる。
ダンブルドアはクリーデンスを守るために、グリンデルバルドの攻撃呪文を防衛呪文で防いだ。
その時「血の誓い」呪文の効力がなくなり、ダンブルドアは誓いから解放されることとなる。

力ずくで魔法師のリーダーの座を奪おうとしたグリンデルバルドの企みは、ダンブルドアとニュートの策略によって阻止され、味方を失ったグリンデルバルドは姿を消す。
世界の崩壊は阻止され、魔法界と人間界の戦争は回避できた。
前作で闇の陣営に下ったクイニーも、ジェイコブとよりを戻し、念願の結婚を認められることなった。
世界は平和を取り戻し、新たな時代への一歩を踏み出そうとしている。
ハッピーエンドのように終わったけれども、グリンデルバルドが死んだわけでもなく、脅威がさったわけでもない。
それでもダンブルドアやニュートたちにとっては、希望のあふれる前進になったに違いない。

ちなみに、ニュートが恋心を抱くティナは、最後の方にちょろっとしか出て来なかった。そしてニュートの助手ヴィクトリアは今回大活躍で、出番が増えていた。

その他の記事