hannibal

ハンニバル / 歯向かう者には残酷な死が待っている

8年間の監禁生活から抜け出したハンニバル。
アメリカからフランスへと渡り、身元を隠してひっそりと暮らしていた。
しかし隠遁生活もいつかは終わりを迎える。
ハンニバルの存在に気づく者によって、ハンニバルの動向を探る者によって、彼は再び日のあたる世界へと姿を現すことになる。

ハンニバルがは精神科医として患者に近づき、残酷なことを行なっては殺しを楽しんでいた。
彼の被害者はゆうに 100人を超えるが、中には奇跡的にも生き延びた者もいた。
メイスンはハンニバルの患者として診察されたときに、精神をドラッグによって錯乱状態にされ、理性が働かない状態で、顔の肉を削いで犬の餌にするようにそそのかされる。
メイスンは素直に誘導されたことで、顔の外見はなくなり、非常に醜い容姿へと変わり果ててしまった。
メイスンは長年ハンニバルに復讐する機会を伺っており、彼の首に莫大な懸賞金をかけていた。

そんな彼の思惑に引っかかったのが、イタリアのパッツィという警察官。
彼は偶然にもハンニバルと一度顔を合わせており、FBIが追っている最重要指名手配犯の一人だと知り、国家機関以外にも、ハンニバルのを追っている者の存在を知る。
警察官ともいえど、莫大な報酬が受け取れるとなれば、危険を冒してでもハンニバルを捕らえ、彼を欲する者たちに受け渡そうと画策する。
しかし相手は手練れの殺人鬼、ハンニバル。
自分の存在が知られ、命を狙われていることに気づかないはずもなく、パッツィを返り討ちにする。
パッツィの家系は、メディチ家の一人を殺したことで有名で、先祖は裏切り者として首吊りの刑に処せられていた。
ハンニバルは彼もまた、先祖と同じように首吊りで殺し、はらわたをぶちまける、という残酷な方法をとる。

前作では狡猾な手口と残忍性を垣間見せたハンニバルだったが、今回はさらにパワーアップしていた。
先ほどのパッツィだけにとどまらず、自分に賞金首をかけた元患者メイスンをも手をかける。
彼は荒れ狂う飢えた猪の群れにハンニバルを食い殺させようとした。
しかしハンニバルは、メイスンの主治医をそそのかし、ハンニバルを殺そうとした方法で、メイスンを猪に食い殺させた。
さらに、お気に入りのFBI捜査官、クラリスを陥れた上司にも手をかける。
ハンニバルと親密だと難癖をつけ、クラリスを停職処分にした上司には、意識を保たせながら頭を切り開き、丸裸になった脳みそをディナーの中で振る舞った。
まさに「これぞハンニバル」というような残酷さ見せてくれる。

FBI捜査官のクラリスは、指名手配犯のハンニバルを追っていた。
イタリアから戻り、接触を図ってきたハンニバルを逃すまいと、最後の最後まで諦めず、ハンニバルが逃げようとするすんでのところで手錠をかけ、自分から逃げられないよにした。
ハンニバルは、手を切り落としてでも逃げようとする。
結局ハンニバルは逃げおおせるのだけど、切断した手首はクラリスの方ではなく、自分の方だった。
そこまでして彼女を大切にし、傷つけることができなかったハンニバル。
それはお気に入りの美しいものを汚したくないという美意識からなのか、それとも特別な感情を抱いているからなのか。
自分の手首を切り落としたような表現で終わるものの、果たして本当に手首を切り落としたのかどうか、謎は残る。

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