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外資系コンサルの知的生産術 / 自分のアタマで考えるためにストックを増やす

解決すべき問題点を洗い出し、何を明確にするのか、どの部分をクリアにするべきなのか。
そのためにはどんな情報を集め、いつまでにそれをやらなければいけないのか。
情報集め方は二次的なものだけでなく、実際に足を運んで「現地現物」する。
情報を集めるには「腰の軽さ」がものを言う。
どれだけ素早く動けるか。
どれほど粘り強く食い下がることができるか。
「仮説」を立て、立証または反証し、集めた情報から何を学べるか、どんなことを読みとることができるか。

一つの事象に関して自分は「賛成」か「反対」か。
ごく簡単に言えばこういうことですが、「自分はこう思う、だからこうするのだ」と意思を明確にはっきりと述べることができなければ、説得力を持たせることはできません。
自分の考えていることは間違っているかもしれない。
でも「今の自分」が導き出す答えはこうだ、と言い切ってしまう。
反証が出ればそれと検証する。
今では言い切るようなことをすれば「炎上」しかねない。
「炎上商法」と言ってわざと炊きつけたりすることも見られますが、「自分はこう思う」という意思を持っている、このことは自分を確立する上で大事なことだと思うのです。

だがどんなテクニックであれ、使いこなせるようになるには、「自分のアタマで考えること」これに尽きる。
知識だけを詰めんこでも宝の持ち腐れとなるだけで、それだけでは身にならない。
学んだことを前提に、実際に自分の頭で思考する訓練をすることで、自分のものになっていく。
ここに書かれてあるからそうだ、と盲信するのではなく、
それが本当に正しいことなのか精査していく。
そうやっていくうちに精錬された武器として身につく。

知的生産に携わる際にたくさんの大事なことが書かれているけれど、その中で特に覚えていきたいことは「紙に書くこと」。
音声情報と視覚情報は別々なもので、言葉だけでは納得できることも、実際に文字に表すことで、読んだ時に論理が間違っていることに気づくこともある。
情報を集め検討する際は「分析」と「論理」で細分化し、「結合」と「創造」で必要な情報を取捨選択し、結論を導き出す。

また直観力というものも粗末に扱うものではなくて、論理と情緒、思考と感情の両方の面から考える。
問題解決にしても、結局は、最後は「人」に行き着く。
人というものは感情で動く生き物でもあるため、提示された論理に必ずしも受け入れるとは限らない。
だからと言って感情だけでは統率が取れない。
両方をバランスよく取り入れながら問題を解決に導く。

知的生産をやっていく上でも、人生をより良くしていく上でも、学んだことをアウトプットしていくことは大事である。
アウトプット、ノートに書き込んだり、記事にしてアップしたり、人に話して聞かせたり、動画で流してみたり。
いろんな方法があるけれど、「外に出す」ことによって考えが整理され、脳に知識として定着してく。
「外に出す」ためには「内に入れる」、つまり情報を自分の中にストックする必要がある。
このストックに関して、著者は自分の好きなことや興味のあること、これらの分野を深めていくほうが効率的である、と述べている。
そのためのツールとして「読書」は必要だ。

興味のない分野に本を読んだところで苦痛でしかないし、記憶にも残らない。ただの時間の浪費である。
ビジネスパーソンは仕事で時間を削られているため、自分の貴重な時間を無駄な本に費やす時間はない。
どうせ費やすなら自分の好きなことを伸ばしてく。
興味のある本を読んで、その中からまた気になる分野が出てくれば派生して読んでみる。
ストックに厚みを持たせるためには、一分野ではなく、最低 10種以上のジャンルをまたぐようにすれば、知識の厚みは増していく。
仕事でも人生でも必要ではないだろうか。

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