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どこでもオフィスの時代 / 働く場所を自由に選べることは、人生の主導権を取り戻すこと

働くということについて、わざわざオフォスに出社する必要はあるのだろうか?
コロナ禍によって一気にリモートワークは広まったけれど、コロナが落ち着いてきたら、また前のようにオフィスに出社して働きましょうね、というようでは、せっかくの働き方の移行の取り組みも、無駄にしてしまっている会社も多いのではないだろうか。
別にオフィスに出社しなくても、リモートワークでも滞りなく業務が進むのであれば、そのままフルリモートに切り替えてもいいように感じるのだけど、世の中の会社はオフィス出社を推奨したいらしい。
かくいうぼくの会社は、せっかくのリモート勤務を解除してしまった。

どこで働きたいのか、どんな場所で働きたいのか。
働く場所を自分で決めるということは、自分の人生を自分で選択することができる、ということ。
人は働く場所に合わせて、住む場所を選ぶ。
「何をするか」が最初にきて、「どこに住むか」を選んでいる。
人間にとって住む環境は、自分のモチベーションやパフォーマンスに影響を与える。
都会の喧騒の中で働くのか、それとも自然豊かな場所でのびのびと働くのか、または海の見える気候の暖かい場所で働くのか。住んでみたい場所、訪れてみたい場所、憧れの場所。
そんなところで仕事ができるとしたら、仕事と生活のバランスを保ちながら、質の高い仕事ができるのではないだろうか。

さまざまな場所に移動するということは、自分の知らないもの、未知のものと出会うことにつながり、それは自分の価値観や思想や感性を押し広げることにもなる。
新しいものを生み出す、クリエイティブなことを行うには、常に自分の感性を磨き続けなければならない。
その助けとなるのが「移動する」ということだ。
日本国内でも場所によっては文化や風習や価値観も違う。
日本を飛び出し海外を訪れば、それこそいろんな文化がある。
それらに触れることで、今までの自分を揺さぶり、凝り固まった殻を破り、人間としての質を高めることができる。

ずっと同じ場所に住み、冒険をすることなく、代わり映えのない風景の中で過ごしている社員と、いろんな場所に行き、いろんな刺激を受け、たくさんの人と関わりあって、さまざまな情報を自然と手に入れる社員。
これからの不確実な時代を生き抜いていく中で、どちらの社員が会社にとって有益なのかは、一目瞭然なのではないだろうか。
しかし実際は、優秀な社員ほど、自由に働く場所を選ぶことができる企業へと飛び立っていく。
リモートでできるような職種の仕事を、わざわざオフィスに出社させるような会社は、優秀な人材からも、時代の流れからも取り残されるのは必須だろう。

働く場所、働く時間を自分で決めることは、「人生の主導権を取り戻す」ことができる。
どんな場所に住みたいのか、どんな場所で過ごしたいのか、どの時間帯は集中して働き、どの時間は休憩したり、友人と出かけたり、家族と過ごすのか。
自分で決めることは、人生をデザインするということ。
会社に合わせるのではなく、自分の生き方に合わせること。
それが「人生の主導権を取り戻す」ということ。
そんな生き方ができれば、毎日がどんなに楽しいことだろう。
今日は何をしようか、今日はどこまでやろうか。
やりたいことをやるために、早めに仕事を終わらせよう。
そんなふうに考えて仕事に取り組むことができれば、働く意欲も、能率も、情熱も、オフィスで働いている時よりも全く違ったものになるはずだ。
訪れた先で見たもの、聞いたもの、話したもの、体験したもの、その全てが自分の血となり肉となり経験となって、仕事に活かすことができるかもしれない。
いつもとは違う環境で不便さを感じることで、問題を解決するアイデアが浮かぶかもしれない。
違う価値観に触れて衝撃を受けることで、人間性に深みが増し、価値を高めることができるだろう。
場所を変える、移動するということは、長期的に見て大きなメリットとなるのだ。

この本はワーケーションについて書かれたものだ。
ワーケーションとは、ワークとバケーションを合わせた造語。
つまり旅行をしながら、休暇先で仕事する、という働き方について書かれている。
日本でも先進的な企業は、ワーケーションを実施している。
人は自分で選択することによって、自主性を発揮できる、という前提に立っているからこそできる取り組みだろう。
リモートワークが進んでいても、ワーケーションまで取り入れている会社は少ないのではないか。
そもそもリモートワークを推奨していても、完全リモートワークに切り替えている会社も少ないと思う。
仕事を含めて、自分で人生をデザインできる時代が来るのは、まだまだ先になりそうだ。
でもこれからは「自分で決める」働き方が求められるようになる。
どこで働くか、どう時間を使うか、どんな仕事をするか、理想の場所でやりたいことがやれる人生ができるように、今から行動を始める必要があると感じた。

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