love-guaranteed

ラブ・ギャランティード / 出会い系サイトで出会えなかった男の転機

弁護士のスーザンのところへ、ニックという男性が訴訟をしたいと申し出た。
ニックは出会い系サイトで運命の恋を探していたが、全く恋人ができる気配がない。
「ラブ・ギャランティー」というなの出会い系サイトは、1000回デートすれば、必ず恋人が見つかります、と謳っている。
しかしニックは 986回デートをしたけれど、未だに恋人ができないんです。
このサイトの謳い文句は嘘だ、だから訴えてやる!というもの。
まあニックは 1000回まであとちょっと残っているけどね…、なんて言うけど。

そもそもよくもまあそこまで恋人探しに熱心に取り組めるよね。
ぼくだったら途中で「もういいや、恋人なんて。理想の人物なんてそうそういないし、探す暇だあるんだった別のことに時間を費やそう」ってなると思う。
出会い系って、写真と違った人物が現れることもあれば、ドタキャンされることもある。
思ったよりも話が盛り上がらずに、「ああ、早く帰りたがっているな」と感じることだってある。
出会い系に登録して出会いを探しても、意外と出会えない。
自分から積極的に行って関心ありありって悟られたくないし、かといって今度会おうよって言われてもいざ会うとなったらやっぱり面倒だなーって思ったり、ほんと勝手なんだけど、出会い系の中で本気で出会い求めてる人ってどれくらいいるの? と感じる。
出会い系で出会うより、街中で「あの子いいな」って思っていた人が、何かの拍子で再び出会って、これって縁かもしれない、なんて思う。
そんなドラマみたいなこと滅多にないだろうけど、出会うならそんな出会い方で巡り会ってみたい。

最終的にスーザンとニックは出会い系サイトに対して法廷で争うことになる。
スーザンはサイトの弁護士から、サイトに登録しているもの同士がサイト外で結ばれることも範疇の中だから、示談にするなら今のうちですよ、と釘を刺される。
スーザンとニックは裁判のことで会う機会が増え、だんだん 2人は惹かれあっていく。
スーザンは調査のためとサイトに登録したのだが、それが仇となってしまった。
スーザンは恋心で裁判をダメにしたくないからとニックを遠ざける。
ニックはニックでいい感じだったのにいきなり距離を取られて意気消沈する。
彼は昔婚約までしていた彼女に振られた過去があるから、同じ思いをしたくない。
こんなすれ違いが起こるのだけど、裁判でニックが証言する段になって、ニックは真実を述べますと宣誓したから、自分は正直にスーザンを愛しています、と言っちゃう。

スーザン側はかなり優勢だからもう勝つのは目に見えているのに (サイト側の弁護士がやる気がなかっただけというのもあるが) 、できた人間なのか、自分の気持ちを伝えるのは今しかないと思って、訴訟を取り下げてまでも自分のスーザンに対する思いを明かさずにはいられなかった。
ここで言わなければいつ言うんだ、と言う絶好のタイミングで。
裁判所で愛を確認し、サイト側からは感動したから示談金で済ませよう、ついでに看板になってもらえないか、そしたら知名度も上がるしお互い WIN – WINでしょ、ってなって、ハッピーエンド。
そんなうまい話があるか! ってほどに、清々しいほどに、夢見すぎ。
愛に保証はない。続くことにも保証はない。

ニックはめちゃめちゃいい人。
彼はリハビリセンターで働いていて、裁判に勝った賠償金で小児科に寄付をしようと思っているという。
出会い系で恋人を探している時もずっと紳士で、1000回数こなそうとしているだけでなくて、誠実に相手と対面して、最後まで紳士的に振舞って、自分はいい印象を残そうと尽くしている。
証人尋問でも、デートした女性はニックのことを悪くいう人はおらず、彼には幸せになって欲しいわ、なんて言う。
でも普通 1000回も会っていれば、また会いたいな、って思う人に出会うと思うんですよね。
よっぽど理想が高いのか、女性が相手のことを見ようとせず自己中ばかりなのか。

出会おう出会おうとするから余計出会えない、のもあるんじゃないか。
力み過ぎたらぎこちなくなってうまく動けないのと同じで。
ああもういいや、出会えなくても。
これだけあって出会えないんじゃあ自分は独りでいろっていう運命なんだきっと。って力が抜けた瞬間出会う。
意外とこういうことって起こりやすい気がする。
ニックは後ちょっとで 1000回行くけど、986回まできて、あと数十回もどうせ同じで見つからないから、と諦めて力が抜けていたから、気に求めていなかったスーザンがスッと受け入れられた、のかも知れない。

1000回も人間に会い続けたら、悟りの 1つや 2つ開けそう。
そのノウハウを体系にまとめて独自の人間識別法なんかやり始めれば、人生も浮ついてくるのじゃないだろうか。

その他の記事