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自分の〈ことば〉をつくる / 対話をすることで思考は磨かれる

自分の言葉をつくるというのは、なにも独特な言い回しを編み出したりとか、オリジナル溢れる言葉を作り出したりすることではなくて、自分の考えを自分の言葉で表現する、ということではないかと感じる。
自分はこういう風に感じていて、こんな風に考えている。
それをきちんと自分の言葉で主張することができる。
どこかで読んだ他人の言葉とか、どこかで聞いた他人の言葉を流用するんじゃなくて、自分の経験から導き出した考えを言葉にする。
それが「自分のことばをつくる」ことなんじゃないかと思う。

自分はなぜそのことに関心を持ったのか。
なぜ興味を惹かれたのか。
その小さな疑問から出発して、自分なりに考える。
言葉というのは、最初から完成されてそこにあるものじゃない。
最初は自分でもわからないような曖昧なもの。
でも、なぜ? と問うことによって実体化され、自分の中で問題提起となる。
その問題を自覚することで、自分にとってどういう意味があるのか、どんなことを感じるのか言葉に表そうとする。
頭に登った考えを言葉として公表し、他人と対話する。
他人と対話することで自分の考えが整理され、より深い理解へとつながる。
考えることと対話することを繰り返すことで、自分の言葉は磨かれていく。
他人に理解してもらおうと言葉を尽くすことが、自然と自分なりの言葉をつくることにつながっていくのだ。

人は自分の好きなことは話しやすい。
どんなことが好きで、どんなところが良くて、どんなところに惹かれているか。
自分の好きを突き詰めて、知識や経験が増えることで、自分でしか語れないオリジナルな言葉ができていく。
「自分だから話せるものがある」
それが自分の言葉をつくることになるし、自分の強みにもなる。

言葉に出して表現することはなかなか難しい。
実際この記事を書くのも骨が折れる。
全然まとまらないし、自分の中で腹落ちしていなければ、何を書けばいいかもわからない。
でもなんとなく書き始めることで、考えが整理されていくし、こういうふうに書こうというイメージも出てくる。
本書でも、とにかく言葉を外に出すことが大事だとある。
別にきちんとした形に落とし込む必要はない、殴り書きしたメモ程度でも良い、大切なのは他人に伝えようとすること。
そして他人と対話していくことで、さらに考えがまとまっていく。
言葉にする上で大事なのは、自分の経験を語ること。
経験したことは自分の中に蓄えられていく。
自分の経験はオリジナルなものだからこそ、自分だけの言葉にすることができる。

人は誰しもオリジナリティあふれる人物になりたい、と思っているのではないだろうか。
特に 21世紀では、人と違った自分独自の個性や強みを発揮して、自分にしかできないやり方で生きていく、というのが世の中の風潮になっている。
オリジナルな存在になるには、自分の言葉で、自分の考えを語らなければいけない。
「自分はこう思う、こう感じる」といったことを主張するためには、自分の中に一貫した軸となるようなテーマを持つ必要がある。
「好きなこと」があれば、その助けとなる。

自分は一体何を考え、どんなことを思っているのか、どんなことに興味・関心があり、どんなことを表現したいと思っているのか、を自覚すること。
自分の内面と対話することで得た考えを「ことば」として他人に伝わるように表現すること。
自分の「ことば」を自覚することは、自分自身を知ることにつながるんだなと感じた。

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