meta-thinking

メタ思考トレーニング / 高い視点から眺めるための2つの見方

アイデアに行き詰まった時に、現状を打破するためには何が必要だろうか。
本書では「一つ高い視点に立って眺めてみる」ことだという。
高いところから俯瞰するように眺め、今いる場所だけでなくその周辺、全く関係ないような場所にも違う視点で見てみることで、意外な関連性に気づくかも知れない。
この本には 2つの思考法が取り上げられている。
「Why 思考」と「アナロジー思考」だ。

「Why 思考」とは、簡単に言えば相手の目的の裏を読み取ること。
「こうしてほしい」という要望に「ではこれではどうでしょう」と安易に答えを述べるだけでは知恵がない。
その要望や欲求の裏にある「得た情報でどうしたいのか」を読み取って、様々なパターンを用意して提示する。
欲望の裏には実現したいことが隠されている。
本人が気付いているかいないかに関わらず。

もう一つの「アナロジー思考」はもっと応用の効く幅広い考え方だ。
一度に身につけることは難しく、かなりの割合を本書では割いている。
一つ例えを引用すると、「信号機」と「特急の停車駅」に関係するものは何だろうか?
一見関係のないもののように見えても、事象を細かいレベルにまで分解してみる。
この 2つに関連することは「増えていく一方だが減ることのないもの」。
両方とも増やしていくことは簡単だけど、減らしていくことにはそれなりのデメリットがある。
簡単にはいかない。
「簡単に増やせるが、減らすことが難しいもの」という抽象的なものを、他の事象に当てはめることができないだろうか?

このように詳細に分解した上で、関連する抽象的な部分を見つけ出し、他のものに応用できないか、反映できないか、を考えることを「アナロジー思考」と呼んでいる。
より深く考えるためには、目に見えない共通点を探すことだ。
繋がりがないように見えるものに関連性を見出す。
もっと奥にあるもの、似通っている点を柔軟な思考で見つけ出す。
そのためには高いところから眺めてみて、全体的に見る訓練をすること。

抽象的な表現だけど、つまりは一部の環境に居すぎると視点が固定化されてしまう。
そうすると多角的に物事が見られなくなり、考えが偏ってしまう。
バランスよく良いも悪いも見るためには、目の前に広がる風景ではなく、屋上や山の上から見渡して見る、ということだ。
違うものとの組み合わせが新たなイノベーションを生む。
スティーブ・ジョブズも言っていることだ。
より広い視点で見るように意識していくようにしよう。

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