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世界で最もイノベーティブな組織の作り方 / 多様な意見を受け入れる空気と支持されるリーダー

「イノベーション」とは、そもそもなんだろう?
この語はラテンこの動詞が組み合わさったもので、「自分を新たにする」という意味が込められているようです。
ということは、「イノベーティブな組織」というのは、「自分たちを新たにする組織」と受け取れるのではないでしょうか。

日本の組織は時代とともに新しくなっているでしょうか。
生産人口の減少、終身雇用の廃止、新陳代謝のない不動のポスト。
役職の入れ替わりがなければ、ボトルネックとなり、昇進もなく、給与も上がりにくい。
日本の企業は高度経済成長の時のまま止まっており、成果主義へと切り替えようとしているも、海外のやり方を表面的になぞるばかりで、本質から変え切れていない。
世界から置いていかれている! と危機感を持って、「自ら新たに」なろうとしている企業はどれくらいあるのでしょう。

日本人はイノベーションが苦手だといわれているようです。
しかし、黒澤明監督の映画『羅生門』が金獅子賞の中の最優秀作品に選ばれたり、ポケモンやクレヨンしんちゃん、浮世絵など、世界にイノベーションを与えるものは確実に生まれているんですね。
日本人は創造力がないわけではない。
問題なのは「創造性の発展を妨げているものは何か?」ということです。
そしてここでは「組織」こそが創造性を阻害している要因である、と指摘しています。
ではイノベーションが起こりやすい理想的な組織のあり方にはどんな特徴がみられるのか。
それは「経験の浅い若手」の意見を受け入れることと、意見の多様性を受け入れやすい「空気」があること。
上司だろうと部下だろうと、専門的なレベルだろうと経験が浅かろうと、立場に関係なく意見を出し合い、積極的に議論を重ねていく。
つまりは風通しのいい組織、ですね。

さらに風通しのいい空気を作り出すのに欠かせないのが、「リーダー」の存在です。
リーダーとは「ここではないどこか」をビジョンに掲げ、導くことです。
そしてリーダーのビジョンに「自分たちもついて行きたい」とフォロワー (メンバー) が後に続く。
ビジョンを追求するにはフォロワーから「共感」をいかに得ることができるか。
そのためにも抽象的でもなく定量的でもなく、「この仕事を通じて何を実現したいのか。どこへ向かうのか。
なぜこのままではいけないのか。そのためにどうするか」実現したい情景をありありと描くことがリーダーには求められるのです。
若手の意見をないがしろにし、上司が踏ん反り返り、アップダウン式ですべての指示を飛ばし、部下は作業をこなすだけ。
このような組織がイノベーションを掲げたところで、「自ら新たに」なることなどできるでしょうか?
イノベーションを起こそうとしている企業は、上記の「空気」と「リーダー」の土台が出来上がっていますから、当たり前すぎてイノベーションが経営課題とすらなっていません。

変化の激しい時代で勝負するには、今までのやり方をやっていてはいけない。
危機感を感じ、生まれ変わろうとするのであれば、組織としてのあり方、リーダーシップに求められるあり方を今一度見直し、「イノベーティブな企業」に流れる人材の「本質」を取り入れるべきです。
そしてまずは自分から。
組織が変わるのも、社会が変わるのも、個人一人ひとりが「自ら新たに」変わろうとすることから始まる。
そう思うのです。

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