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ネイキッド / タイムリープで試される結婚の覚悟

高校の臨時教師として働いているロブは、翌日に結構式を控えていた。
いろんな細々としたものが揃っていない中で迎える結婚式。
花嫁の父親には訝しがられ、娘と釣り合っていないと思われており、結婚には懐疑的だ。
誓いの言葉やファーストダンスの練習もサボっていて、どうにかなるだろうと半ば楽天的。
そんな心持ちの中で迎えた結婚当時の朝、ロブはエレベーターの中で目を覚ます。
しかも彼は「全裸」だった。

2000年にスウェーデンで同タイトルが公開されていて、この作品はリメイク版なんだとか。
海外レビューサイトには、「オリジナルの方が面白く、ただなぞっただけであり、独創的なものは何もない」旨が書かれていて、あまり評判は良くないようだ。

エレベーターの中で全裸で目覚めたロブは、宿泊しているホテルのエレベーターだと思っていた。
だが名簿の中には名前がなく、どうやら遠く離れた別のホテルに移動しているようだ。
なぜここで? なぜ全裸? 訳がわからないが、とりあえず付添人に確認を取ると、すでにお客さんは集まっており、式の開園を待ちわびてイライラが募っているようだ。
これはヤバイと思ってあくせくするも、公然わいせつ罪で警察に捕まり拘留されてしまう。
花嫁のミーガンへ電話をしている最中何事かが起き、次元に飲み込まれたロブは、再びエレベーターの中で全裸で目を覚ます。

まさかのタイムリープだった。
タイムリープを扱った映画は過去にトム・クルーズ主演の『オール・ユー・ニード・イズ・キル』を観たことがある。
タイムリープを繰り返す本人だけが記憶があり、正しい答えが見つかるまで同じ場所から始まるという、途方もないもの。
『世にも奇妙な物語』でもタイムループ作品があったけど、何度もなんども同じことから抜け出すまで繰り返さないといけないのは、もし、実際自分の身に起きたならば、相当苦痛だろうなと思う。
でも何度もやり直しが効くからこそ、大胆なことをやってみて、どう物事が転ぶか成り行きを見て、次に活かそうとできる。
ゲームのセーブポイントのようなもので、失敗することを恐れなくなる、とも言えるかもしれない。
いろんなシチュエーションをやって見て、いろんな情報を見たり聞いたりして次に活かす。
それでも上手くいかなくて、もう嫌だと思って投げ出すも、結局巻き戻る。

キーワードは教会の鐘の音だった。
鐘の音が鳴り止むまでに成功しなければならない。
ロブの場合は自分が変わることだった。
中途半端な生活や覚悟で、これからの結婚生活や人生を送ることなんてできない。
結婚控えた前夜まで奔放だった自分の行いを今、変えなければいけない。
そんな思惑が働いてタイムリープが発動したのだろうと思う。
ただ上手く結婚式を乗り切ればいいわけではない。
結婚式に望む気持ち、ミーガンへの愛情、人生の歩み方を考えて、自分をごまかさずに、最善を尽くすこと。
タイムリープで何度も繰り返す中で気付かされたロブは成長し、無事ミーガンと結婚し先に進めた。

かなりコメディ要素が強いけれど、グッとくるとはグッとくる、そんな映画でした。

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