paradoxical-way

逆説の生き方 / 苦労を経験することで人は成長する

どうせ生きていくなら楽な方がいい。
どうせ生きていくなら、恵まれた環境にいたい。
そう思うのは、普通じゃない?
誰だって苦労はしたくない。苦しことは嫌だ。
「苦労は買ってでもしろ」と昔の人はよくいったものだけど、
苦しむために積極的に前に進んでやる人は、稀ではないか。
と、ぼくは勝手に決め込んでいる。

だけど、苦労をしていた方が、あと後有利に働くようである。
それは「成長」という面で、大きな貢献をしてくれる。
戦後日本はかなりひもじかった。
町は焼け野原で、一から立て直さなければならなかった。
まさにゼロからの再スタート。苦難の日々が続いた。
だけど人々は、日本を復興しようとしてがむしゃらに働いた。
今よりもいい暮らしができることを目標に、将来必ず豊かになることを信じて、産業を発展させた。
「安かろう悪かろう」と揶揄された日本の製品も精錬さを増していき、ついには世界に誇る技術大国にまでのし上がった。

よく使われる例えに、赤ちゃんが歩けるようになるまでの過程がある。
赤ちゃんが歩けるようになるためには、何度も何度も転んで、でもその度に立ち上がって、試行錯誤を繰り返して、うまく歩を進めることを学習して、たどたどしくとも、しっかりと二本足で歩けるように成長する。
転ぶという失敗を失敗として深刻に受け止めず、歩けるようになるまでただひたすらに挑戦する。
転びすぎて「あぁもうだめだ、やめた」とは決してならない。
できるまでやり続ける。

日本の復興にも、赤ちゃんの歩くことへの挑戦にも、共通していえることは、困難が人を強くさせる原動力となること。
今の不自由な状態から抜け出したい、我慢続きの日常をどうにか打開したい、という恵まれていない状況からの脱却が、人を本気にさせるモチベーションへとつながるのだ。
最初から何でもあって、望むものは何でも手に入って、不自由を感じずに生きてきた人は、ちょっとうまくいかないことで感情を害したり、落ち込んだり、心が折れやすくて、もろい。
でも何もないところから這い上がってきた人は、どんな些細な成功も失敗も、自分の糧にする。
苦しい時期を知っているからこそ、傲慢にならない。
人の痛みも自然とわかるようになる。

最初はマイナスでいい。
むしろマイナスの方がいい。
苦しい時代を知っている方が、人間にも深みが出るし、器も大きくなるし、人には優しくできるし、感情のコントロールも磨かれるし、自分でどうにかしようと思考も行動力もつく。
最初からプラスでなんでも揃ってたら、自分で考えることも動くこともしなくて、怠惰な人生しかないよ、と教えてくれる。
自分の「成長」に必要な苦労は、苦労と感じない。
挑戦だ。

その他の記事