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美しい湖の底 / 仕組まれた復讐

最初はそれぞれの人間関係の繋がりが、どんな関係性を持っているのか手探り状態で、この人にはどんなバックボーンがあるのか不思議でした。
なぜこの人が殺されるのか、なぜ判事は殺されているのか。
この映画の面白いところは、1日 1日を遡っていく。
普通は “どうなっていくか” だけれど、この映画は “なぜそうなったのか” を遡って見ていく。
事件が起こるまでに遡った始めの頃には、全てのつじつまが合う。
そいういう面白さがある。

保安官のジークはある男を追っていた。
それは実の兄アンディ。アンディは何かの事件に関わっているようだ。
小さな娘もいる家族を残して、金を持って何処かに行こうとしている。
しかし金を渡したところで何者かに殺されてしまう。
アンディは昔は裁判官をしていたが、小さな男の子が事故で爆発に遭い、亡くなってしまう。
その子の父親エドはアンディに賄賂を送り、刑を軽くしてもらった、という経緯があった。
アンディは賄賂の件で職を追いやられ、短い期間で刑を終えたエドは再就職もままならず、日々の生活に不安を持っていた。

エドはブラッド判事の弱みを握っており、その弱みを使って判事を揺する。
判事は銀行を所有しており、暗証番号を聞き出し、アンディ、クリスとともに銀行強盗を働く。
ジークはその夜、銀行の警備についていた。
いきなり現れた銀行強盗に肩を撃たれ、金を持ち逃げされた。
犯人の面は割れているから、次の日から居場所を探る、その過程で死人が出た。
そういうものだと思っていた。

舞台はある片田舎の小さな町。
登場人物は皆同じ学校で過ごし、顔なじみだった。
だからこそ犯人も分かった。
近い存在だったからこそ、今回の悲劇が起きた。
爆発で息子を失った母親ステフは、エドの妻だった。
最初は一体なぜ彼女が、他の人物との関わりが見えなかった。
ステフだけ浮いているように見えたが、最後の最後で彼女の正体が明かされる。
暴力を偽装したり、クリスを誘惑したりと、銀行強盗の裏で密かに復讐劇を繰り広げているのかと思っていた。
あながち間違いではなかったけど、息子はエドの子供なんかじゃなく、保安官ジークとの間にできた子供だったのだ!
ステフの一人舞台ではなくて、ジークと共犯で息子を殺した連中に復習していたのだ。

そういえばパートナーのリードは言っていた「誰よりも賢い」と。
保安官という立場も有利に事を運べる。
最終的に兄アンディを殺し復讐を果たし、金も手に入れ、犯人は不明のままケリもつけられる。
犯人がマヌケで派手さのない作品でした。

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