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ダークナイト ライジング / ヒーローは次の世代へと受け継がれる

ゴッサムに正義を取り戻し、犯罪のない街を作目指そうとした検事ハービ・デント。
ハービーは愛する者を殺された悲しみと喪失感から、ジョーカーにそそのかされ、自ら犯罪者への道へ転落してしまった。
街が活気に満ちていた時期に、ハービーの末路を公表するわけにはいかない。
主任警部補のゴードンは、ハービーをヒーローとして讃え、彼の名を冠した「デント法」が作られた。
それから 8年の月日が流れ、デント法によって街は秩序を取り戻し、多くの犯罪者を検挙することに成功する。
ゴッサムは犯罪が巣食う街から、法が機能する街へと変化を遂げた。
平和が取り戻されたはずのゴッサム。
だが街の破滅を望む者たちは少しずつ侵食していた。

1作目で登場した「影の同盟」集団。
悪に堕ちた街を破壊することを使命としたその集団は、ゴッサムの街を破壊しようと企んでいた。
しかしブルースによってアジトは破壊され、強行に及んだ集団も殲滅したはずだった。
しかしそれが全てではなく、潜伏して生き残っていた者たちが、師匠の意思を受け継ぎ、ゴッサムを破壊しにかかる。
今回の敵は強敵だった。
そして狡猾で、慈悲もなく、本当に街ごと破壊しようと企んでいた。
被害の規模は、前作をはるかに超えている。
囚人の地獄と呼ばれている穴から抜け出したベインは、手始めにウェイン会社の役員を味方につけ、街の地下を占領した。
その後バットマンの武器や戦車を集めていた施設を手中に収める。
ウェインの財産を破産させ無力化したのち会社を乗っ取り、ウェイン産業が資金をつぎ込んでいた新しいエネルギー装置を使って、街を核爆弾で吹き飛ばそうと企てていた。

ブルースが新社長に就任させたタリア。
ブルースはウェイン産業のエネルギー事業を彼女に委ね、発展させることを望んでいた。
しかし彼女こそ、ウェイン産業に潜入していた「影の同盟」の一人であり、ブルースが始末した男の娘だった。
彼女は亡き父親の意思を継ぎ、ゴッサムを破壊する計画を粛々と練っていたのだ。
ベインが全て企てていたかに思われたが、彼の後ろにはタリアが糸を引いていた。
周到な計画によってウェイン産業を弱体化させ、警察を地下道に幽閉して邪魔者を排除し、滞りなく計画が実行されるように手を打っていた。

執事のアルフレッドは、ブルースの身を案じていた。
愛する人を亡くして引きこもりになったブルース。
バットマンとして戦う中で身体はボロボロになり、8年という月日の中で、ブルースは肉体的にも精神的にも弱くなっていた。
ハービーの殺害の罪を背負って姿を消したバットマン。
もうこれ以上ゴッサムに命を投げ出す必要はないとアルフレッドは感じていた。
しかし街にベインが現れゴードンが襲われたことで、ブルースは街を救うために身を投げ出そうとする。
アルフレッドは、街のことは警察に任せ、自分のことだけを考えて欲しいと願っていた。
だが聞く気を持たないブルースに、彼は身を辞することで、いつかそのことに気づいて欲しいと願っていた。

ブルースはバットマンとして戦う中で、身体は確実に蝕まれていた。
膝は悪くなり、杖なしでは歩くことさえもままならないでいた。
しかし補助具をつけることで体を鞭打ち、再びバットマンとして悪に対峙する。
しかしハービー殺しによって警察に追いかけ回され、肉弾戦では体に厚みのあるベインに敵わず、囚人の地獄の穴へと送られてしまう。
今回バットマンは圧倒的不利で、彼の味方をするものは少なかった。
だけど、落ちた穴は這い上がるためにある、という父の言葉通り、ブルースは最後まで諦めず、ゴッサムの街を救うために敵に抗い続ける。

今作でなんといても印象的なのは、バントマンといえば、味方のキャットウーマンやロビンが登場しているところ。
猫のようにしなやかに動き、盗みを働くキャットウーマン。
彼女はベインによってブルースを窮地に追い込むも、その心の奥には悪に対して嫌悪感を抱いている。
バットマンは自らを犠牲にして、核爆弾を沖合へと避難させた。
その後バットマンは死んだことになったが、ゴッサムには街に治安を見守りづつけるヒーローが必要だ。
ロビンはバットマンの代わりに新たな監視者として、ゴッサムを見守っていくことだろう。
最後の最後になって明かされたロビンの伏線。
バットマンの魂は、次のヒーローへと受け継がれる。

1作目から登場していた「影の同盟」の一員で、幻覚剤を撒き散らしていた、頭にボロ布をまとっていた男。
2作目でも冒頭でちょこっと出ていて、今作でも裁判官役で出ていた。
彼もしぶとく生き延びていたんだな、こういうところでも物語は続いているんだなと感じた。
それにしても、トム・ハーディの筋肉はすごかった。
ベイン役のために鍛えたのか、かなりの筋肉量だった。

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