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トップガン マーヴェリック / 伝説のパイロットが教官として再び復帰する

36年前に公開された前作『トップガン』は、ぼくが生まれる前の作品なので、レンタルしてちゃんと事前学習してから続編を観に行きました。
オープニングが前作と同じ感じだったので、リアルタイムで観ていた人には、かなり懐かしい映像で、当時に戻るような心境になったんじゃないかなあ、なんて思いました。

超困難な任務を成功させるために

トップガンはパイロットの中でも選りすぐられた優秀なパイロットのことを指している。
優秀だからこそ、他ではできないような高度な技術を持ったパイロットに、難易度の高い任務が任命される。
そのトップガンの中でも、伝説と称されているのがキャプテン・マーヴェリック。
ルールに従わず己の道を進み、直感に従い行動する天才型のパイロット。
そんな彼の元に、当時のライバルであり仲間だったアイスマンから、高難易度の任務に当たるパイロットたちを訓練してほしい、という命令が下される。
一流の操縦の腕前を持ったマーヴェッリクに、一流の技術を次世代のパイロットたちに伝授してミッションを完了させるために、彼は教官としてトップガンへと復帰する。

ミッションは深くえぐられた谷間の底に設営された研究所を破壊すること。
そこまでにの道のりには対空ミサイルが設置され、操縦を誤れば撃墜される危険性がある。
しかも侵入を探知されれば最新の戦闘機と空中戦になり、こちらに勝機は無くなってしまう。
対空ミサイルに感知されないように低空飛行で進入し、短時間の間に 2回の奇跡を成功させなければならないという、非常に危険なミッションで、誰かを失う危険性もあった。
しかも、訓練期間は 3週間しかないという超ギリギリのスケジュール。
選抜された優秀なパイロットたちとはいえ、求められるスキルはかなり高く、マーヴェリックは急いで候補生たちを仕上げればならなかった。
マーヴェリックが描いた作戦は一見無謀で誰もできないだろうと思われていた。
しかし彼は、自らの操縦技術で目標を達成できることを候補生や上官たちに示し、決して実現できないことはないと知らしめ、彼らの士気を上げていった。

今回のミッションは誰かが犠牲になる可能性があった。
しかしマーヴェリックは、ミッションを成功させることと、誰一人として失うことなく帰還させることを、教官の使命として掲げていた。
彼は事故によって相棒のグースを亡くしてしまった過去を持っていた。
ずっとそのことを引きずっていた彼は、もう二度と誰も亡くさせないと自分の中で決めていたのだった。
途中色々な出来事が重なって、一時は教官を解任させられるが、パイロットたちを危険な目に合わせたくない、無謀でも生きて生還する確率が高い作戦を捨てきれず、またもやルールを破って、作戦が達成可能であることを証明すると、今度は隊長として皆と一緒に作戦を遂行することになる。
マーヴェリックとしては、人を教えることには向いてなく、生涯現役のパイロットでありたいと望んでいたこともあり、この方が彼らしいと感じる。
実戦では、マーヴェッリクを先頭に皆が一丸となるシーンにグッとくる。

相棒の息子との因縁

マーヴェリックが教える候補生たちの中には、グースの息子ルースターも選抜されていた。
マーヴェリックは、ルースターの母親から息子をパイロットにしないでほしいという遺言を託されていた。
だから彼は、ルースターがパイロットに願書を出した時も、4回も棄却していた。
ルースターはそれが面白くなく、また父親が亡くなった原因となったマーヴェリックのことを恨んでいた。
マーヴェリックとしては、今回の命を落としかねない危険なミッションに出陣させたくはなかったし、争いたくはなかった。
それに、彼の操縦技術はまだ未熟だと思っていたので、余計に心を痛めていた。
実際にルースターからグースのことを問い詰められると何も言えなくなり、目がうるうるしているマーヴェリックを見ると、非常に辛いものがある。
しかしマーヴェリックは、最終的にルースターの腕を信じ、重要な位置を任せることにする。
グースの息子としてではなく、一人の優秀なパイロットとして。

胸熱ポイントが豊富

この映画で胸熱なシーンといえば、候補生たちを一切寄せ付けないマーヴェリックの凄腕。
優秀だと天狗になっている若きパイロットたちを、天才的な腕前で鼻を明かしていく万能感。
自分が立てた計画が実現可能だということを証明するために、皆の前で操縦テクニックを見せつけ、有言実行したところ。
ルースターを守るためにマーヴェリックが被弾し、上官が救出を諦めた時に、彼を恨んでいたはずのルースターが助けに行ったこと。
1作目に登場した F-14に、グースの息子ルースターと一緒に乗り込み、当時タッグを世代を超えて実現したこと。
そして何より、当時では叶わなかった、相棒と共に基地へ帰還し、共に喜びを分かち合うことができたこと、ではないだろうか。
あとは純粋に戦闘機が華麗に舞っているところだろうか。
前作を知っている人は、前作を彷彿とさせるようなシーンに懐かしさを覚え、人間関係を知っているからこそ胸にくるものがあるし、前作を知らない人でも、アクションの高揚感や人間ドラマで楽しむことができる。
36年経った今だからこそできるストーリーという感じがして、興行収入もうなぎ上りで、評価が高いことも頷ける。

今回は 4DXで観てきて、確かに良かったけれど、ぼくとしてはじっくりと観たい派なので、IMAXとかの方が良かったかもしれない。

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