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愛がなんだ / 彼の為に尽くす女性の一途な恋

彼の役に立てるならどんなことでもする。
自分の時間、お金、仕事、人生よりも、彼のためにすぐに飛んでいけることが、自分にとって重要なこと。
そのほかのことは、些細なことでしかない。
彼女はなによりも彼を優先した。
今まで順調だった仕事も、恋に落ちた途端、彼の都合に合わせるようになって、早退や無断欠席も常態化した。
仕事と恋を両立することなんて、彼女にはできなかった。
そこまで器用な人間ではなかった。
しかし彼女の努力を知ってか知らずか、彼はただ気まぐれに酒を一緒に飲まないかと誘うだけだった。

彼にとってはただの飲み友達。
日々のルーティンの中で、定期的に会う飲み友達の一人、という認識しかなかったのかもしれない。
だからこそあれやこれや手を焼いてくれる彼女の行動に、疑問を持ったのかもしれない。
なぜそこまでしてくれるのか?
なぜただの友人なのに、身の回りの世話を買って出ようとしてくるのか?
なぜ仕事の詳細を知りたがるのか?
ただ一緒に気持ちよく飲んで、しゃべって、気晴らしをしたいだけなのに。
男目線で見るこの男性は、気の置けない飲み友としてしか、彼女のことを認識していなかったのでは、と勝手に思っている。
それなのに彼女はいろんな世話を焼いてくれ、そんなことまでしなくていいのに、という程度だったのかもしれない。
だけどそんな状態が長く続いて、彼女から「なんでも言って。御用聞きするから」的なことを言われてしまえば、だんだん調子に乗り出すのも、わからないではない。

尽くすタイプの人がいる。
相手が喜んでくれればそれでいい。
相手の嬉しそうな顔が見れるだけで幸せ。
相手を喜ばせることができるのなら、わたし (ぼく) は何だってしてあげる。
自分の時間も、お金も、人生さえも、相手のためだったら、なんでも投げ出せる。
そういうタイプの人がいる。
逆に、自分に尽くさせようとするタイプや、尽くされるままの人もいる。
自分に惚れていることを知っていて、それを逆手にとって、自分のために動いてもらおうとする。
相手はただの便利屋であって、勝手に寄ってきたのだから、好きなように振舞っても受け入れてくれるだろうと、なかば自信過剰のようでもある。

なんでも彼の言うことを聞いて、どんな時も応えてしまうなら、それはいずれ自分を安くしてしまうことになるだろうと思う。
自分の好意を手玉にとられて、なんでも言うことを聞いてもらおうとする。
それはもはや対等な人間ではなくて、主従関係になってしまう。
そうなってしまえば、飽きられるか、付いていけなくなるか、果てしなく続くか、果てがなく力尽きるか、どちらかだ。
器用に生きられない人がいる。
特に恋愛は、器用に続けられる人は多くないかもしれない。
人それぞれ恋愛観は異なり、優先度も違う。
一つ思うことは、自分を安くすることだけは避けたほうがいい、と思うのだ。

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